正直に書きます。私はもともと「子供が苦手」と思っていました。街中で泣いている赤ちゃんを見ても「大変そう」としか感じられず、姪っ子に会っても何を話していいか分からない。
「自分は子供を可愛がるタイプじゃないな」と、20代の頃から自覚していました。
そんな私が、不妊治療の末に妊娠が分かり、双子と告げられました。嬉しさと同時に押し寄せたのは——「子供苦手な自分が、いきなり2人も育てて大丈夫なの?」という強い不安でした。
そこから1年弱。今、生後数ヶ月の双子と毎日過ごしながら、私の中で完全にひっくり返ったことがあります。「子供って、こんなに可愛いんだ」。
それも2人分。これを、20代の私に教えてあげたい。同じように「子供苦手だけど双子妊娠した」と不安を抱えている誰かに、絶対に届けたいと思って書いています。
この記事は、医学的なエビデンスを並べた解説記事ではなく、「元・子供苦手」だった一人の双子ママの正直な気づきの記録です。同じように不安を抱えているあなたの心が、少しでも軽くなれば嬉しいです。
📌 結論
- 『子供苦手』と思っていた人の多くは、本当は『関わり方が分からなかっただけ』——母性の有無ではなく経験不足の問題
- 産んでから、毎日のお世話の中で自然に「可愛い」が育つ。劇的な瞬間でなくても、じわじわ視点が変わっていく
- 『苦手だった人ほど、変化幅が大きい』——双子妊娠で不安な方ほど、産後の自分の変化を楽しみにしてほしい
📖 こんな人に向けて書いています:子供と関わるのが苦手で、双子妊娠に不安がある方/「自分は母性が足りないかも」と感じている方/産んでも可愛いと感じられなかったらどうしようと心配な方/子供好きだった人の体験談ではなく、苦手だった人の本音を読みたい方
📌 この記事でわかること
- 「子供と関わるのが苦手」だった人が、双子の母になって何が変わったか(時系列の気づき)
- 『苦手』の正体が「関わり方の経験不足」だったと気づいたエピソード
- 双子だからこそ加速した「可愛い」の発見ポイント
- 同じく不安を抱えている双子妊娠中の方への、心が軽くなる3つの考え方
💭 みぃの本音
正直に書くと、私はもともと「子供と関わるのが苦手」でした。可愛いと思えるかも分からなかった。妊娠中も「いいママになれるかな」って毎日不安でいっぱい。
でも産んで実際に会ってみたら、「ヤバいくらい可愛い」。これは予想外でした。自分の気質が変わるとは思わなかった。同じく不安を抱えてる妊娠中のママへ、「産んでみたら世界が変わるかもしれない」というリアルを残します。
前提:私はもともと「子供と関わるのが苦手」だった
20代の私を一言で表すなら、「子供と何を話していいか分からない大人」でした。職場の同僚の子供の話を聞いても「へぇ〜」で終わるし、SNSで友達が赤ちゃんの写真を上げても、何にも反応できない。自分の中で「子供は領域外」と整理していたんです。
姪っ子・甥っ子に会うときは、何を喋ればいいか分からなくて、ぎこちない笑顔で「久しぶり〜」と言うのが精一杯。「子供と関われない自分」をどこかで申し訳なく思いつつ、でもどう変えればいいか分からない、という状態が長く続いていました。
結婚後も「子供を持つこと」のイメージが具体的に湧かず、不妊治療を始めるかどうかも長く迷いました。「自分は本当に母親になりたいのか?なれるのか?」——その問いに、はっきり答えられませんでした。
そんな私が、不妊治療を経て妊娠が分かり、双子と告げられたのが、すべての始まりです。
妊娠中、いちばん不安だったのは「お金」じゃなくて「自分」
双子妊娠の不安と言えば、リスク・出費・家事・体調など色々ありますが、私が一番不安だったのは「自分」でした。具体的には3つ。
不安1|「子供を可愛いと感じられなかったらどうしよう」
育児雑誌やSNSで「抱いた瞬間、心臓を掴まれるような愛情が湧いた」という言葉を見るたびに、「私には湧かなかったらどうしよう」と眠れない夜がありました。
「子供苦手」だったから、その『湧き』が起こらなかったら、自分も赤ちゃんも可哀想じゃないか、と。
不安2|「2人もいるのに自分のキャパが追いつくのか」
1人でも未知数なのに、いきなり2人。「子供苦手な人間が双子の母になる」というキーワードでネット検索しても、出てくるのは「双子は大変で当たり前、覚悟しろ」という記事ばかり。
当時の私には、もっと「子供苦手だった人がどう変わったか」のリアルな体験談が必要でした。
不安3|「母性が足りない自分は失格なのでは」
「母性」という言葉そのものに、「持って生まれているか・いないか」のニュアンスがあるように感じていました。「自分は母性が足りないから、無理やり妊娠してしまっただけかも」みたいな、根拠のない自己否定に何度も飲み込まれそうになりました。
これらの不安は、妊娠後期の管理入院中にピークに達しました。お腹の2人に話しかけながらも、「私はこの2人を可愛がれるんだろうか」と何度も自問自答していたのを覚えています。
産まれた瞬間、視点がひっくり返った話
結論から言うと、産まれた瞬間、私の視点は完全にひっくり返りました。
とはいえ、ドラマみたいに「抱いた瞬間に涙が止まらず、世界が一変した」というタイプではありません。もっと地味で、もっと日常的な変化でした。
瞬間1|お腹から出てきた小さな手を見たとき
帝王切開だったので、最初に2人と会ったのは手術台の上でした。でも、麻酔と疲労で意識が朦朧としていて、感動的な「初対面の劇的な瞬間」は正直あまり記憶にありません。
翌日、NICUで小さな保育器の中で眠る2人の小さな手を見たときに、初めて「あ、本当にいるんだ」と実感しました。
「私のこの手より、ずっと小さい手が、ふたつ」。それを見た瞬間、ふっと体の奥から「守る」という感覚が出てきました。
「可愛い」というより「守る」。それが私の最初の感情でした。
瞬間2|お世話で初めて目が合った日
産後すぐの私は、授乳・おむつ替え・抱っこすら全部不慣れで、ぎこちなさの極みでした。「子供が苦手」だった人間が、急に2人の世話をするわけだから、当たり前なんですけどね。
だんだんお世話に慣れてきたある日、抱っこしている1人と、ふと目が合いました。じーっと、こちらを見ている。その目を見返した瞬間、「あ、私のこと見てる」と気づきました。これが、私の中で「子供」が「個人」に変わった瞬間でした。
「赤ちゃん全般」が苦手だった私が、「この2人の個人」を認識し始めた瞬間。ここから、可愛さの解像度が一気に上がっていきました。
瞬間3|寝顔を眺めるのが楽しいと気づいた瞬間
「赤ちゃんの寝顔を眺める」という育児雑誌の定番フレーズ、私は「そんな時間あるなら寝たい」と思っていたタイプです。でも実際に2人の寝顔がベビーベッドに並んでいるのを見たとき、自然に足が止まり、何分でも見ていたくなる自分がいました。
「あ、これが『可愛くて見ていられる』ってことか」と、20年以上分からなかった感覚を初めて理解しました。
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『苦手』だったのではなく、『関わり方が分からなかった』だけ
毎日のお世話を重ねる中で、私の中の「子供苦手」の正体がはっきり見えてきました。それは、こうです。
私はもともと『子供が苦手』だったのではなく、『関わり方が分からなかっただけ』だった。
これは私にとって、20代を支配していた自己認識を覆す気づきでした。
気づき1|「言語以前のコミュニケーション」が分からなかった
大人同士のコミュニケーションは、ほぼすべて言葉ベースです。でも赤ちゃんとの関わりは、言語以前のレイヤー——表情・声のトーン・触れ方・タイミング——でほぼ完結します。
「子供が苦手」と思っていた私は、実は「言語以前のコミュニケーションのやり方を、教わっていなかっただけ」だったんです。
お世話を毎日重ねる中で、自然に「泣いてるとき、優しい声で名前を呼ぶと落ち着く」「目を見てゆっくり話しかけると安心する」みたいな、言語以前のやり取りを体得していきました。
気づき2|「自分の子だから」というバイアスが効く
正直に言うと、自分の子だから可愛いというバイアスは確実にあります。これは恥ずかしいことではなく、生物として自然な仕組みです。私の場合、双子だから「自分の子が2人いる」というバイアスがダブルで効いて、可愛さの倍率がとんでもなく上がりました。
「他の子供が苦手」と「自分の子が可愛い」は両立します。私自身、今でも他の家庭の赤ちゃんに対しては、抱っこを求められても少しドキドキする「子供苦手の感覚」が残っています。
でも自分の双子に対しては、世界一可愛い。これは矛盾ではなく、別レイヤーの話なんだと理解できるようになりました。
気づき3|「母性は備わっているもの」じゃなく「育つもの」
母性については、近年の心理学・発達学では「生まれつき備わっている本能」ではなく「子供と関わる中で育っていく感情」という見方が一般的です。「母性が足りない自分は失格」と思い詰めていた妊娠中の私に、これを一番教えてあげたい。
母性は練習で育つ。だから「もともと持っているか・いないか」で自分を採点する必要はありません。練習する場が、毎日のお世話そのものだからです。
気づき4|『苦手意識のあった人ほど、変化幅が大きい』
これは私の感覚ですが、もともと子供大好きだった人より、苦手だった人の方が、産んでからの「可愛い」の感じ方の幅が大きい気がしています。「こんなに可愛いと感じられるなんて」という、自分自身への驚きの量が多いから。
「私には無理かも」と思っていた人ほど、産んでからの自分の変化を、まるで他人事のように観察できる楽しさがあります。「私、こんな顔できたんだ」「こんな声出せたんだ」と、新しい自分に出会う喜びがあります。
双子だから加速した「可愛い」の発見
「子供苦手だった人」が「子供を可愛いと感じる」プロセスは、双子だからこそ加速した面が確実にあります。
加速ポイント1|「2人いる」だけで圧倒される
1人の赤ちゃんに慣れる前に、2人いる。「赤ちゃんを愛おしく思う」レッスンが、毎日2回×2人分、強制的に発生する。気づけば「赤ちゃんに反応する筋肉」が単胎家庭の倍速で育っている、みたいな感覚があります。
加速ポイント2|2人並んでいる景色そのものに圧倒される
「双子が並んでいる」という景色は、それ自体が圧倒的に可愛い。1人ずつ可愛いのに加えて、2人並んでいることで生まれる「景色の可愛さ」がさらに加わる。これが、双子家庭だけが手にできる毎日の景色です。
加速ポイント3|お互いを認識し合う瞬間が見られる
視線が定まってきた頃から、2人がお互いの存在を認識する瞬間を目撃できます。片方が泣いたらもう片方が反応する。お互いの顔を見て笑い合う。
「お互いの相棒として、最初から一緒にいる」その関係性を毎日目の前で見られる。これは、私の中の「子供苦手」を完全に上書きした最大の体験です。
加速ポイント4|大変さが「可愛さの引き立て役」になる
双子育児はもちろん大変です。同時泣き・同時授乳・同時通院。でもこの大変さが、その瞬間瞬間の可愛さを際立たせるのも事実。
「2人とも泣いてる」あの瞬間の修羅場が、後で「2人ともよく寝てる」あの瞬間を桁違いに尊く感じさせる。コントラストが効くんです。
子供苦手だった人にとって、「大変さ」は「もう無理」のサインに見えがちです。でも実際は、大変さの裏側に「だからこそ尊い」があります。これに気づくと、双子育児が「耐えるもの」から「味わうもの」に変わります。
同じく不安な双子妊娠中の方へ伝えたい3つのこと
「子供と関わるのが苦手」と感じていて、双子妊娠が分かって不安——同じ立場の方に、私から伝えたいことが3つあります。
伝えたいこと1|「自分は子供苦手」を、まずは保留してみる
「私は子供苦手だから……」という自己認識は、20代以前の経験で形成されたものです。それを、出産前に丸ごと抱えたままだと、産後の自分の変化を素直に受け取れなくなります。
妊娠中に、自分の「苦手」を一旦カッコに入れて、「もしかしたら、関わり方を知らなかっただけかもしれない」という仮説を立ててみてください。それだけで、産後の心が驚くほど軽くなります。
伝えたいこと2|「劇的な瞬間」を期待しすぎない
私自身、「抱いた瞬間に涙が止まらない」みたいな劇的な瞬間は、正直ありませんでした。でも、毎日のお世話の中でじわじわ視点が変わって、気づいたら「こんなに可愛いんだ」と思える自分になっていました。
劇的な瞬間が来なくても、自分を疑わないでください。変化はゆっくり、でも確実に来ます。日記でもメモでもいい、毎日「今日の双子のいいなと思った瞬間」を1つだけ書き残すと、変化が見えやすくなるのでおすすめです(これは別記事「双子でよかったと心から思った10の瞬間」でも書いています)。
伝えたいこと3|気持ちが沈み続けるなら、必ず誰かに相談する
これは大事なので最後に書きます。産後数週間〜数ヶ月経っても、可愛いと感じられない・気持ちが沈み続ける・自分を責める気持ちが強い場合は、必ず産婦人科や自治体の産後ケア窓口に相談してください。
産後うつや、双子育児特有の疲弊からくる気分障害は、医療的サポートが必要なサインの可能性があります。
「子供苦手だったから愛せない」と自己診断して抱え込まないでください。プロの目で見てもらうことで、状況を正しく整理してもらえることがあります。
私自身も、双子の管理入院中に病院の心理士さんと話す時間を持ったことが、自分の不安を整理する大きな助けになりました。
📝 まとめ
- 「子供苦手」だった私が、双子の母になって「こんなに可愛いんだ」を知った
- 『苦手』の正体は『関わり方が分からなかっただけ』だった
- 変化は劇的ではなく、毎日のお世話の中でじわじわ起こる
- 双子だから可愛さの倍率がさらに上がる(2人並んでいる景色そのものが宝物)
- 気持ちが沈み続ける場合は必ず産婦人科・自治体の産後ケア窓口に相談
- 苦手だった人ほど、産後の変化幅が大きい——双子妊娠の方こそ、自分の変化を楽しみにしてほしい