💭 みぃの本音
「双子ママなのにイライラしてない」って書くと、自分でも「マウント?」と思って迷った。でも妊娠中、MDツインのリスク説明で毎晩眠れなかった頃の自分に「大丈夫、産んだあとは案外穏やかだよ」って伝えたくて、正直に書きました。
私の場合は環境に恵まれたのが大前提。協力してくれる夫、頼れる家族、最低限の睡眠時間。これらが揃っていなかったら、私もたぶんイライラしてた。だから「秘訣」を読む前に、自分の環境と照らし合わせてほしい。「私が悪いんじゃなくて、環境が違うだけ」って自分を許してあげてほしい。
大前提:MDツインで不安だった日々から
本題に入る前に、まず正直な前提を書きます。「双子ママだけど一度もイライラしていない」というのは、私個人の感覚で、環境にかなり恵まれた結果です。
そして、ここまでの道のりは穏やかでは全然ありませんでした。
MDツインのリスクと、NICU完備の総合病院を選んだ理由
私の双子は一卵性のMDツイン(一絨毛膜二羊膜双胎)。一絨毛膜二羊膜双胎とは、2人の赤ちゃんが1つの胎盤を共有しながら、それぞれの羊膜の中で育つ双胎のこと。
日本産科婦人科学会の解説などによると、双子全体の20〜30%程度を占める分類で、双胎間輸血症候群(TTTS)のリスクなどから頻繁な超音波検査での妊娠管理が必要とされています。
妊娠中は週1回の通院、リスク説明のたびに眠れないほど不安になった夜、管理入院、最終的には帝王切開での出産。NICU完備の総合病院を選んで産みました(お祝膳やマッサージのある産院に憧れもあったけれど、医師に「双子はリスクがあるからNICUのある病院の方が安心」と言われたのが決め手)。
「2人とも無事に産まれてくれるかな」という気持ちと毎日向き合っていました。当時の自分は、双子の妊娠を喜びより不安で記憶しているくらいでした。
でも、結果として総合病院を選んで本当に良かったです。設備が整っていて、何かあったときの安心感は他に代えがたい。お祝膳がある産院じゃなくても、双子妊娠なら「設備・NICU優先」が後悔しない選択だと、今は心から思います。
「妊娠中の不安」と「産後のリアル」は別もの
だからこそ、産まれてからの今の穏やかさは、自分でも驚くくらいのコントラストです。「妊娠中の不安」と「産後のリアル」は別もの。これは、リスク高い双子妊娠で揺さぶられている読者に、最初に伝えたいことです。
私が穏やかでいられる「環境の前提」
もちろん、産後の穏やかさは私だけの努力ではなく、環境にも恵まれた結果です。具体的には:
- 双子が比較的よく寝てくれる体質(個人差は大きい)
- パートナー・家族の協力体制が整っている
- 育休中で経済的にも切迫していない
- 不妊治療→MDツイン妊娠→管理入院→帝王切開を経た上での出産で「やっと無事に会えた」という精神状態
これらが揃わない双子ママもたくさんいます。「ワンオペで体力的に限界」「夜泣きが激しい」「サポートが得られない」など、状況は千差万別です。だから「私はイライラしてないよ」を、誰かを否定する材料にしたくはありません。
そのうえで、環境を整えるために自分で変えられる部分は確かにあると思っているので、その部分の経験を共有します。読者のみなさんの状況に当てはまる部分だけ、参考にしていただければ嬉しいです。
秘訣①:完璧主義をやめた
これが一番大きかったです。双子育児では、1人育児で当たり前にできていたことが、ことごとく出来なくなります。「掃除は毎日」「夕飯は手作り」「2人を同時にお風呂に」——どれも双子では難易度が爆上がりします。
私は早い段階で「双子育児は1人育児の2倍ではなく、3倍以上の難易度」と腹を括りました。その上で、自分にかけていたルールを意識的に下げました。
私が意識的に「やめたこと」5つ
具体的にやめたこと:
- 夕飯を手作りする義務——冷凍食品・コープ・スーパーの惣菜・宅配ミールキットを駆使
- 掃除を毎日する義務——週1掃除機・気になるところだけスポット清掃
- 育児書通りに進める義務——「うちの子のリズム」を最優先
- 2人を均等に同時に世話する義務——交互に集中して構う方が結果的に満たされる
- SNSで他の双子家庭と比べる義務——比較は不安を増やすだけ
「ちゃんとやらなきゃ」と思った時の自問
❌ NG思考:自分でハードルを上げる
「ちゃんと夕飯作らなきゃ」「掃除サボってるって思われたら」「育児書通りにできてない自分はダメな母親かも」——気づくと、誰も求めていない基準を自分に課している。
✅ OK思考:誰が見てるかを問う
「ちゃんとやらなきゃ」と浮かんだら、「誰がそれをジャッジしてる?」と自問する。多くの場合、ジャッジしているのは自分自身。子どもは「夕飯が手作りか冷凍か」で愛情を測ったりはしない。
このひと呼吸で、双子育児の難易度を自分で爆上げするループから抜けやすくなりました。
秘訣②:「夜に寝られる環境」を作った
睡眠不足はメンタル悪化に直結します。これは実感として強くあります。逆に言えば「夜に寝られる」ことが、双子ママのメンタル維持の最大の柱だと感じています。
私が「夜寝られる環境」のためにやったこと:
① 夫婦シフト制を導入する
「起きてる方が対応する」ではなく、時間で区切って担当を決めます。前半(22時〜3時)・後半(3時〜8時)など。「自分の担当時間以外は寝ていい」という安心感が、睡眠の質を上げます。
② ホワイトノイズマシンを常時つかう
「シャー」という音が外部音をマスキングして、片方の小さな泣き声でもう1人が起きる連鎖を防ぎます。専用機種でもアプリでも代用可。睡眠が浅い時期の必需品でした。
③ 起こし授乳でリズムを揃える
1人が起きたらもう1人も起こして同時に授乳。最初は「起こすの可哀想」と罪悪感がありましたが、これをやるかどうかで親の睡眠時間が大きく変わります。
④ 夕方〜就寝前の授乳量を少し増やす
最後の授乳でしっかり満腹にしてあげると、最初のまとまった睡眠時間が伸びます。我が家はこれで4時間→6時間に伸びました。
これらの組み合わせで、双子は比較的まとまって寝てくれるようになりました。「双子はよく寝てくれる」という個人差の運の部分もありますが、環境を整えることで運に頼る部分を減らすことはできます。
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秘訣③:周りの協力を素直に受け取る
双子育児は「一人で頑張る」をしないことが、何より大事だと感じています。「迷惑かけたくない」という気持ちはわかりますが、双子の場合は物理的にも精神的にも一人では限界があります。
協力を受け取るためにやったこと:
①「ありがとう」を即座に言う
手伝ってもらったらその場で感謝を伝える。自分の中で「申し訳なさ」が膨らむ前に、感謝に変換します。
②「これお願いできる?」を素直に言う
頼まれた相手は意外と嫌じゃないことが多いです。具体的にお願い内容を言うと、引き受けやすくなります(「家事を手伝って」より「お皿洗いお願い」の方が動きやすい)。
③ 公的支援も積極的に使う
家族・友人だけでなく、自治体の産後ケア事業・ファミリーサポート・産後ヘルパー派遣など、公的サービスは罪悪感ゼロで使うべきです。「頼ること=甘え」ではなく「子どもを健全に育てるための投資」と捉えています。
私の場合は周囲の協力体制に恵まれましたが、そうじゃない方にこそ公的支援を活用してほしいと思っています。詳しくは 双子家庭の保育園入所の多胎加点 や、双子の産後ヘルパー の記事も参考にしてください。
番外編:「子供と関わり方が分からなかった私」の話
出産前は「母性が薄いタイプかも」と不安だった
ここからは少し別の話です。実は私、産まれるまで子供が好きかどうか、自分でもわかっていませんでした。
「子供が苦手」というよりも、親戚や友人にあまり子供がいなくて、触れる機会がなかっただけ。だからどう話しかけたらいいか、どう関わったらいいか、本当にわからなかったのです。
正直、出産前は「自分は母性が薄いタイプかもしれない」「育児に向いてないかも」という不安もありました。育児雑誌で目にする「子どもが可愛くて仕方ない」というママの言葉に、自分は同じ気持ちになれるか自信がなかった。
産んでみたら、こんなにも可愛いの知らなかった
でも、実際に産まれてみたら、こんなにも可愛いの知らなかった!
毎日見ているはずなのに毎日新しく可愛い。寝顔も泣き顔も、全部全部愛おしい。これは私自身、本当に予想外の感情でした。「母性は本能で湧くもの」というよりも、「毎日一緒に過ごす中で自然と育つ感情」なんだなと、今は思っています。
だから今、出産前の自分と同じように「私は子供好きじゃないかも」「関わり方が分からない」と不安に思っている人に伝えたい。
それは「子供を可愛がれない」とは別の話で、毎日の積み重ねの中で見方が必ず変わっていきます。「子供好きじゃない」と感じる自分を責める必要はないと思います。
読者の方へ:「イライラする自分」を責めなくていい
最後に大切なことを書きます。「双子ママだけどイライラしてしまう」自分を、責めないでください。
この記事のタイトルを見て、「私はイライラしまくってるけど、ダメな母親なのかな」と感じた方がいたら、その逆です。双子育児でイライラするのは普通のこと、というか当たり前の感情です。
私がイライラしていないのは、たまたま運と環境と性格と体質が噛み合った結果で、それが他の人にもそのまま当てはまるとは限りません。「私は私のペース」で、できる範囲で「イライラを減らす方法」を試してみてください。
読んでくれてありがとう。同じ双子家庭として、応援しています。
MDツイン妊娠中の方へ:今は怖くても、産後は穏やかでいられる
最後に、今MDツインや高リスク双子妊娠で不安と戦っているあなたへ。
私自身、妊娠中はTTTSや早産のリスクを毎日のように頭の中で繰り返していました。「2人とも無事に育ってくれるかな」「自分の体は持つだろうか」と。
今、産まれてから振り返ると、あの時期の不安は、産後の穏やかさを奪うほどのものではなかったと感じています。もちろん医療的な管理は本当に大切で、医師の指示を守ることが第一。
でも、心まで毎日不安に飲み込まれる必要はないのかもしれない、と今なら思います。
「今、目の前のリスクと向き合っている」と「将来、穏やかな日々が待っている」は両立します。あなたが今怖いのは、それだけ深く愛しているから。その愛は、産まれたあとに何倍にもなって返ってきます。
私もMDツインの先輩として、応援しています。
💬 みぃの本音:「イライラしない」が目的じゃない
「イライラしないで育児するぞ!」と意気込むと、かえってプレッシャーになります。私の場合は「自分の心の余裕を最優先する」を軸にしただけ。結果として、イライラする頻度が減っていました。
「完璧主義をやめる」と「育児を雑にする」は別物。子どもに対して必要なケアはちゃんとして、大人側のルール(家事・段取り・SNS・他人の評価)を緩めただけです。
夫婦シフトも、ホワイトノイズも、公的支援活用も、「自分のメンタルを守るため」に取り入れたものです。子どもを愛するためには、まず親が壊れないこと。これが私の出した結論です。